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フジフィルムのX-T5を使って2年!このカメラのこれまでを振り返ってみた

フジフィルムのX-T5を使って2年!このカメラのこれまでを振り返ってみた

フジフィルムのX-T5を購入してから2年半が過ぎようとしています。キリの良い節目ではないですが、自分の中でX-T5がどんなカメラなのか?を振り返りたいので、考えを整理しながら魅力や残念なポイントをまとめていきたいと思います。

X-T5を買ったのはどんな理由からだったのか?

先程確認したところ、2022年11月22日にマップカメラさんで注文していました。
なんとも語呂の良い日付だったことに今さら気づいたのですが、それからもう2年半が経とうとしています。
その2年半を振り返る上で、まずはX-T5をどんな経緯で購入し、どんな期待を持ってX-T5を手にしたのか?を当時を思い出しながら書いてみることにします。

X-S10を使ってフィルムシュミレーションでの撮影を存分に楽しんでいた

X-T5を手に入れる前は、同じフジフィルムのX-S10というコンパクトで写真も動画もいける!というカメラを持っていて、フィルムシュミレーションという撮って出しでキレイな色味の写真を撮れるのが嬉しくて色々なところに持っていって写真を撮っていました。
当時の写真が残っていたので少しだけ紹介。
沖縄に旅行に行った時に撮った海の写真
写真を撮って大きな画面で見た時に嬉しい!と思った一枚。Macの待ち受けにしたりしていました。特に空の色が好みの色が出ていて、いいなぁ!と思った記憶があります。
沖縄に旅行に行った時に撮ったぽつんと浮かぶ島の写真
沖縄に旅行に行った時に撮ったぽつんと浮かぶ島。海も空もキレイで一時期スマホの待受にしたりしていました。
遠くにとまっている鳥を見つけて撮った写真
遠くにとまっている鳥を見つけてぱしゃりと一枚とった写真。こちらもキレイな青空と小さい鳥の輪郭がくっきりと出ていたのがとても嬉しかった一枚。
沖縄旅行中に休憩をしたお店で撮影した写真
沖縄旅行中に休憩をしたお店で撮影した店内の様子。レトロな雰囲気を収めることができ、こちらも大満足な一枚でした。
京都に旅行に行った時に撮影したキレイなガラスが印象的だったお店
京都に旅行に行った時に撮影したキレイなガラスが印象的だったお店。
四国旅行に行った時に訪れた海で撮った一枚
キレイに光りがあたっているところと、トンネルのようになっていて影になっているところのコントラストが気に入っている一枚。
いかん。今回はX-T5の振り返りのはずが、X-S10の振り返りをしてしまいました...他にも色々とあるのですが、おそらく個人のInstagramに挙がっているので、もし気になる方がいらっしゃったら2021年〜2022年頃の写真をご覧になってみてください。
ここに写真をいっぱい載せたくなるくらい、フジフィルムのフィルムシュミレーションがいいなぁ!と感じていたんです。

X-S10よりも強力な手ぶれ補正が欲しいもののフィルムシュミレーションは外せなかった

当時趣味にしていた登山でも動画を撮ったりもしていたのですが、山を歩きながらの動画ということで強力な手ブレ補正を積んでいないX-S10よりも良いカメラがないかなぁ?と探したりもしていました。
とは言え、フィルムシュミレーションの魅力にどっぷりだったので、それを手放さずに済む選択肢が前提条件でした。

X-S10が購入価格と同じくらいで売却できるタイミングでX-T5が発売された

そんなこんなしているうちに、フジフィルムからX-T4の後継機種であるX-T5が2022年11月25日に発売されることを知り、飛びつきました。X-S10の5軸・最大6.0段の手ブレ補正から5軸・最大7.0段のボディ内手ブレ補正になることだけで、買うならこれにしよう!と決めたことを覚えています。
とは言え、安くない買い物ですから若干X-S10のままでもいいか?とも思っていたのですが、なんとマップカメラさんでX-S10が購入時の価格にプラスをするくらいの価格で下取りして頂けることを知り、即決となりました。
ただ、X-S10は今でも人気なようで、まだ買い取り・下取り価格が落ちていないようです。これはすごい。

X-S10からX-T5に乗り換えてどうだったのか?

そんなこんなで発売開始と同時に今使っているX-T5を手に入れることになりました。ここからはX-T5を手に入れて実際どうだったのか?というのを作例を交えて紹介していきます。
結論から言ってしまうと、非常に満足。
X-S10で感じていた、手ブレ補正の甘さも感じることなく、こんなに手ブレがなく動画が撮れるんだ!ということに感動したのを覚えています。
今でも発売日でレビュー等がない中でもX-T5を手に入れて本当に良かった!と思っています。

フィルムシュミレーションを覚えておかず売却してしまいゼロからのスタート

あれだけ気に入っていた色味だったのですが、X-T5を買うぞ!と意気込みすぎてしまい設定を覚えていない状態でリセット・下取りに出してしまい、フィルムシュミレーションの設定をゼロから作り直すことに...
フジフィルムのカメラで撮って出しをされている方であればご存知の方が多いと思いますが、FUJI X WEEKLY というサイト・スマホアプリやYouTubeで紹介されているものなどを参考にしながら色々と試行錯誤。
それでもやっぱりX-S10で気に入っていた設定には行き着かずでしたが、あーでもないこーでもない!と楽しむことができました。
X-T5で一番最初に撮った写真
たしかこれがX-T5で一番最初に撮った写真だったはず。夕方過ぎに届いてとにかく撮ってみたくて、当時住んでいた家の近くで撮った記憶があります。
X-T5で撮った中で一番良いな!と感じている写真
名古屋の藤が丘というところをふらっと散歩している時に撮った一枚。キレイな黄色の光の色と前を歩いている方の構図で気に入っている一枚だったりします。
有松で撮った薬局前の写真
名古屋市にありながらレトロな雰囲気の街並みがある有松という街で撮った一枚。色合いもレトロな感じで気に入っています。

raw現像に興味はありつつPhotoshopが不要になったのでサブスクをストップ

このくらいの時にはX-S10で撮影したあの青空の色がどうしても再現したくて、raw現像にもチャレンジをしてみたりもしていたのですが、なかなか思うように行かず。
仕事で使っていたPhotoshopが不要になったことをきっかけにセットでついていたLightroomも諦めてしまいサブスクを解約してしまいました。
ただ、フィルムシュミレーションの楽しさには満足していて、写真を撮ることの楽しさは継続できていました。

X-T5を手にして2年が経過して変わってきたこと

ここまではX-T5を手に入れた経緯と手に入れてからも大満足だった!ということを書いてきました。が、それから2年が経って自分が写真・動画を撮る環境が少しずつ変化してきました。
そこで今の撮影環境や写真を撮る・動画を撮ることに対するモチベーションについて自分の考えをまとめるうえでも書いてみようと思います。

子供が産まれて動画を撮ることが一気に増えた

X-T5を手にしてから一ヶ月に100枚から200枚くらいのペースで写真を撮っていました。ただ、登山をするという機会が極端に減ってしまい動画はほぼほぼ撮らなくなっていました。
が、2023年に子どもが生まれたことをきっかけに、写真の枚数が激増。動画に関してもSDカードの容量がすぐになくなってしまうくらいに撮りまくっています。
去年の一ヶ月の平均が500枚くらいだったようなので、毎日コンスタントに10-15枚以上は撮っているようです。
もちろん子ども以外の写真も撮っていますよ。子どもが写真を撮る楽しさを再度教えてくれた感じです。ただ、圧倒的に子どもの写真が多いですが。

写真を色々なシチュエーションで撮ることが増えてきた

また子どもが1歳になった頃から、徐々に外出先でも写真や動画を撮るようになったりしました。また、家の中でも動き回るようになったので、色々な明るさ・色味の場所で撮影する機会も増えてきました。

X-E4を迎えたことで写真撮影の枚数もまたまた一気に増えた

X写真撮影の枚数を一気に増やすきっかけになったカメラX-E4
また先月X-E4を購入したことで、X-T5では持ち出さなかったちょっとした散歩などにもカメラを持ち歩くようになったことで、さらに撮影枚数が増えてきています。
今では写真だと月に1,000枚以上は撮っているようなので、日に40枚くらいは撮っていることになります。フィルム1本以上を撮るとかやばい...と思われるかもしれませんが、それくらい写真を撮ることが楽しくなっています。

マニュアルフォーカスでの写真撮影が面白くなってきた

マニュアルフォーカスが面白いVoigtlander NOKTON35mmF1.2とX-E4
また、X-E4にメインでつけているのが、Voigtlander NOKTON35mmF1.2というマニュアルフォーカスのみのレンズなのですが、これがまた楽しさを倍増させてくれています。
まだまだ思い通りにいかないことが多いのですが、その思い通りにいかない感じも楽しめています。
このレンズについては「そらまが」でレビューしようと思っていますが、先日散歩にいった時の様子を記事にしていますので、もしよければご覧ください。

少しずつ芽生え出したX-T5やフジフィルムに感じていること

X-T5を手に入れた頃から考えると圧倒的に撮影枚数が増え、動いている子どもを撮ったり色々なシーンでの撮影が増えてきたことで、X-T5に感じることが少しずつ変化してきています。
正直に言うとあまり良いポイントではないのですが、これは自分の環境が変わった結果でもあるので、包み隠さず共有しておこうと思います。

AFが合わずでせっかく良いシーンだったのに動画がボツになることがちらほら

まずは子どもの成長によって最近よく感じる点。
生まれたときは歩いたりハイハイしたりしないので、素早く動くことをしないためゆっくりフォーカスが合ってくれても何も問題がなかったのですが、最近はよちよちながらもよく歩くようになりました。そのため、フォーカスが素早く合ってくれないと、シャッターチャンスを逃したり動画がピンボケしていたりして見れるものではなかったりするようになってきてしまいました。
AFというとフジフィルムの最大の弱みとも言えるものだと思うので、仕方がない部分ではあるものの、同じものを撮るチャンスは二度と来てくれないのに...という思いを繰り返すうちに、X-T5ではダメか?ということが頭をよぎってしまいます。

フィルムシュミレーションのホワイトバランスに悩まされraw撮影をするようになった

そしてもう一つ。フジフィルムのカメラで魅力を感じていたフィルムシュミレーションについても、どうなんだろう?と思うようになってきました。
というのも、FUJI X WEEKLYなどで紹介されているように、色のカスタムをする上でホワイトバランスをAuto以外の色温度にした上で色味の設定を追加しておいたりするのですが、これが光の入り方・色によって全然違う映りになってしまうんですよね。
そこで、屋内・屋外の個別設定に加え、屋内でも蛍光灯が強い時、電球色が強い時、太陽の光が強い時などに分けて設定をしたりを試みました。
ただ、撮影する際に前のままになっているなどして選択を間違えると、後からホワイトバランスをキレイにするのが中々困難なので、どうしてもボツになりがち。そこでLightroomのサブスクを再開しraw撮影をするようになりました。
もちろんjpgでもLightroom等で救えることもあるのですが、やはりrawからの調整に比べると難しいので、今では完全にフィルムシュミレーションを利用するのをやめてしまいました。

X-100VIを手に入れることが出来ずに少し残念な気持ちに

また、フジフィルムのカメラの人気が高まってきていることもあり、人気の機種などがいつまで経っても手に入れにくい状況が続いています。特にX-100VIなどは手に入りにくい状況が日本では続いていますよね。
ただ、アメリカのAmazonなどでは普通に売っていたりするので、手に入れようと思えば手に入れられるのですが、上のようにAFやフィルムシュミレーションの悩みもあり手を出さずにいました。
また、今後出てきて自分がおそらく気になるであろうX-Pro3やX-E4の後継機種も同じ様な状況になり、カメラをアップデートしたいな!と思ってもできないような状況になってしまうことを想像してしまいます。
そうなるのであれば、X-E4を写真専用機として残してX-Pro4が手に入ればラッキー!くらいに思っておいて、メインであるX-T5は他のメーカーのカメラにしてしまっても良いのではないか?とまで思うようになってしまいました。

さて!これからどうする?メインのカメラ

という感じで、最後は文章が長くなってしまい申し訳ないのですが、X-T5を手に入れた経緯と現在自分が置かれた撮影環境で使っていて感じることを中心に振り返ってみました。
もちろん今も写真・動画を撮っていて楽しいカメラであることは間違いないのですが、AFの遅さ・性能やraw現像に移行した今、メインのカメラは他のものに変えようか?ということに傾いています。
が、問題はそれを何にするか?
X-S10の前に使っていたSONYに出戻るのか、今勢いのあるNIKONに手を出すのか、はたまた...という感じです。あれこれと文章を書いていて自分の中で考えがまとまってきたので今日はこの辺にしておきます!
次回以降の「そらまが」でこの記事でも取り上げたVoigtlander NOKTON35mmF1.2というレンズや最近手に入れたTAMRONの18-300mmというレンズの紹介、今までに使って良かったレンズなどの紹介もしていく予定でいますので機会があればまたご覧ください。
最後までご覧くださりありがとうございました!
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Akira Tsuboi

Webアプリの開発の仕事をしながら、写真を撮ったりすることを楽しんでいます。買ってみたもの・行ってみたところ・作ってみたものなどやってみて良かったことを中心に「そらまが」を通じて発信中。メインカメラ: Fujifilm X-T5 サブカメラ: Fujifilm X-E4

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